読後感シリーズ

アウトプットの練習用です。

出てきた日記

メモ帳漁ってたら出てきた、寝ぼけながら書いた日記的なものだと思います。ゲームの感想とかではないです。

帰るのが嫌になって帰らないで朝になる、なんて一幕は随分昔の出来事のようになってしまいましたね。またやりたいものです。

 

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始発が行って数本目の電車に乗る。携帯の何ともない画面に気を取られて歩いていたら前の人のすり切れたリュックに飛び込みそうになった。偶然座った電車の隣の人は、これから出かけるのか帰るのか、うつらうつらともたれている。なんとなく流したニルヴァーナLithiumが何故か合う気がした朝5時38分。アトムのテーマソングが流れるからここは高田馬場だ。電車の上にかかる空はすこし明るくなっていたように思う。コンタクトが乾く。土曜の早朝でも人はたくさん乗降することに、土曜の早朝の電車に乗るたび驚く。今日の予定は何時からだったか。今日、もう昨日だが寝坊をした日だった。午前中に動かないと1日は早いようだ。駅に降りたらそこには進んだ朝がいて耳のおともはBreedになっていた。もう一度Breedを流す。今日は楽しかった。友達が増えたのだったらいいなと思った。モッズコートの右ポケットにはアメリカンスピリットの開けた箱が入ってる。ライブハウスに行かないのならこれは暫く減ることなくタバコの葉を撒き散らしていくだろう。夜が明けていく。もう一度Breedを聴く。思い入れはないが前奏のリフは練習中なので染みつかせたかった。単純に好きだった。文字を打つ間に朝が姿を顕著にしている。今日の予定は何時からだったか。依然すすけた点字ブロックの丸を見つめて文字を打つ。このホームに電車は来るのか、朝だけが這って来るのではないか。線路のランプが回りながらまるで明滅し、規則的な音が鳴る。カンカン。電車が来たからホームに朝は来なくなった。再び電車に座る。先ほどすれ違いに歩いていた靴は鮮鋭的だった。ドアが閉まって朝に送られていく。今日の予定は何時からだったか。進まない電車の中で目蓋の裏がひどく乾燥した。ため息をついて進む列車の中で無理に外にかけた洗濯物を見る。案内の車内放送の音量が上がる。着く頃には部屋には染み付いた朝だ。朝が来るときの不安げな心地は知らぬ住宅の合間の道に満ちていた。車窓から確認をした。帰るのが面倒で帰らなくてもその先には先延ばしにした帰ることが待っている。目蓋は菱形になって中央に集まる心地がした。moonというゲームで、規律良く働く人間の集まった会社があった。空は画一か。暫く黙ってDrain Youが流れる。各駅列車というのはずいぶん朝を受け入れるのが早い。眠っていた。という文字を無意識で許容した。朝は心臓が狂って跳ねるから嫌だ。あと14分できっとむぎ様の写真が投稿される。「雪が降っている」という文字を何個か見かけて天気を知った。