読後感シリーズ

アウトプットの練習用です。

雑記

狭い部屋の中では寒いか暑いかの季節ふたつのみ巡っていて、たまに外に出てみると夜が来るのが少し遅くなったように思います。ピンクと青の間の空の色に毛並みが変わった和犬が、垣根の奥にいる野良猫と対峙している。ハチワレ靴下。

知らない街に越してきて知らないままの日々、家の周りには野良猫が3匹いるらしい。どんなご時世でも街のことは知らないままだと思う。人がたくさん住んでいることは同じだが人の内訳が違うから隣町とは違う街です。薄暮の中遠くに勝手口で何やら勤しむ影を見る。人が全て影で出来ていたら夜行性だろうから早起きしなくていいな。モバイルSuicaにチャージをする。年を経るたび人と話せなくなっているように思う、保守派が加速しているのか。それは老いかもしれない。相対的に見れば大したことないが自分の絶対的な指標で見れば大したことだったあの日、人に優しくする手段と人に都合良く思われる結果の食い違いには、忙殺されながらでは気づけない。6個1パックの中からもらった蒸しパン1個。それが私につけられた価値であった。素朴な味の教訓であったように思う。

少し歩いた先に新たな野良猫。暗くてよくわからないから既知かもしれない。大葉をたくさん買って冷凍した。この前から家のどこかで機械のうめき声が上がっており怖い。昨日洗面台に覚えのないネジが落ちていた。俺の家は動く城かもしれない。太郎の動く6畳間。跳ねた油で火傷した手首の一点。四季は薄く混じって侵食するように変わる。今日は沢水氷がつめられそうもないかな。

小指だけ冷えた手でまたsuicaにチャージをしている、途中で飴を買ったら出れなくなった。膿んだような夕焼けを走る電車でトコトコ、きさらぎ駅にヱビスビールはありますか。ご当地キティちゃんもあるといい。命あっての物種です、どうかお元気で。